スキューバダイビングの機材

ダイビング中の水中カメラの使い方

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スキューバダイビングの楽しみのひとつに、水中の風景を写真に残して思い出作りをするということがあります。ここでは、ダイビング中の水中カメラの使い方や選び方について具体的に説明していきましょう!

水中カメラの選び方

水中で撮影を楽しむためには、防水機能付きのカメラを利用するか、カメラにハウジングを付けなければいけません。

販売されている防水機能付きカメラは、基本的に水深10m~15m対応のものがほとんどのよう。ただここ数年の間に、水深25m以上対応するものが続々と販売されているようです。
価格は、カメラが持つスペックによってかなりの差がありますが、水深10m~15m対応のもので、だいたい15,000円~40,000円程度。水深15m以上対応のものになると、25,000円以上が相場のようです。

一方、「自分が持っているカメラに防水機能を付けて撮影したい」ということであれば、水の浸入を防ぐハウジングという防水カバーを購入しなくてはいけないんです。相場としては、5,000円~40,000円程のものが多いよう。金額にかなりの幅がありますが、一眼レフカメラのハウジングになると、かなりの高額になる傾向があるみたいです。

そんなに深くまで潜る必要はないと考えている人には、比較的安価な防水機能付きカメラがおすすめ。水中だけでなく、普段遣いにも十分に利用できるものを購入しておけばいつでもカメラを楽しむことができますよね。

水深15m以上潜って、本格的に水中撮影を楽しみたい人には、水深25m以上対応する防水機能カメラを購入するか、自身のカメラに付けるハウジングを購入してみてはどうですか?

ハウジングの取り付け方って?

水中カメラを購入したのはいいけど、使い方がイマイチ分からないという人も多いのでは?

まず、ハウジングをカメラに取りつける際は、説明書に従って隙間ができないよう、カメラ本体にしっかりとはめ込むようにしましょう。取り付けた後には、一度ある程度の深さのある水の中に沈めてみて、浸水していないか確かめると安心ですね。

水中カメラで撮影するときのコツ

まず、水中では魚に衝撃を与えるような動きをしてくださいね。水中の魚は、少しの振動ですぐに逃げてしまうんです。そっと静かに魚に近づいて撮影するようにしましょう。

水中での写真撮影は、陸上以上にピントを合わせるのが難しいもの。ボケてしまわないよう、海底や岩にしっかり肘をつけたり、脇をしめて手ぶれしないように注意をしましょう。

水中の透明度が高い場合は、比較的ピントも合わせやすく、広範囲の撮影が可能です。しかし、透明度が低いと、ピンとも合わせにくく、狭い範囲しか撮影することができません。その場合は、極力撮影したいものの近くまで近づいて撮影するようにしてくださいね。

そして、海底の砂や水中のゴミなどにも注意を。海底の砂は想像以上に舞い上がりやすく、水中のゴミは意外に多いものです。砂やゴミが気になる場合は、水中が落ち着くのを待ってから撮影に踏み切るように。また、水中では画面が暗くなってしまいがちですから、明るさの調節も忘れずに行うようにしましょう。

魚は生き物ですから、珍しい写真を撮ろうと追いかけ回したり、手で掴んだりすることがないように気を付けて。自然と共存できる、楽しいダイビングを心がけてください。
写真を撮り溜めて、思い出とともに自分なりの魚図鑑を作ってみてくださいね。

投稿者プロフィール

赤木和義
赤木和義
1979年生まれ。福岡県出身。18歳でダイビングライセンスを取得。2002年からインストラクターとして活動。今までに初級、中級ライセンスの発行人数は1000名を越す。