スキューバダイビングの機材

スキューバダイビングのスーツの選び方

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ダイビングスーツは水中で体温が奪われるのを防ぐだけでなく、障害物などから体を守ってくれる大切なアイテム。今回は、スキューバダイビングを安全で快適に楽しむたに知っておきたい、ダイビングスーツについてのあれこれをまとめてみましたよ!

ダイビングスーツの種類

スキューバダイビングをする際に必要なダイビングスーツには、「ドライスーツ」と「ウェットスーツ」の2種類。それぞれの違いは下記のようになります。

ドライスーツ

海に潜った際、スーツ内に水が侵入しないよう防水加工がされた生地で作られたダイビングスーツ。体が水に濡れないので保温性が高く、冬場や水温の低い海に潜る場合に適しているんです。

ウェットスーツ

その名の通り、水に濡れるスーツです。ゴム素材で出来たスーツと体の間に水の層を作って、その層を体温で温めることで保温を促します。生地自体にも保温性があるのが特徴です。また、ダイビングスーツは厚みやその形状によっても用途が異なります。

生地の厚さ

スーツの主な厚さは、南国リゾートなどで潜ることが多い場合には3mm、保温性が高く幅広い気温に対応可能な5mm、さらに保温性を重視する場合に適した6.5mmの3種類。生地が厚いほど寒さに対応できますが、その分圧迫感が強くなります。反対に薄い生地は圧迫感が少なく、持ち運びしやすいという特徴も。

スーツの形状

スーツの形状は主に、長袖+長ズボンで全てが一体となったタイプの「ワンピース」、半袖+長ズボンタイプの「シーガル」、ノースリーブ+長ズボンタイプの「ロングジョン」の3種類で、気温や海水温などに応じて選んでいきましょう。

ダイビングスーツの選び方

ダイビングスーツを選ぶ際に大切なことは、「体型に合ったものか」、「ダイビングロケーションに合ったものか」ということです。この2点について詳しく見ていきましょう。

体型に合ったものかどうか

可能な限り試着をして実際にフィット感を確認するようにしましょう。ポイントは「窮屈過ぎず、緩過ぎず」ということ。着用した際にきつすぎると運動性を妨げてしまうため、海に潜った際の動きに支障が出てしまうだけでなく、ダイビングスーツと体の間に充分な水の層ができず水温の影響を受けてしまうことも。

反対に緩すぎる場合には、スーツの中に水が溜まってしまい、保温性が損なわれてしまいます。動きやすさと保温性を確保するためにも、自分の体に合ったスーツを選ぶようにしましょうね。

ダイビングロケーションに合ったものか

主にどの地域の海に潜るのか、どのシーズンをメインにするのかによって選ぶべきスーツは変わってきます。例えば、水温の高い地域の海にしか潜らないのであれば3mmのウェットスーツがあれば充分でしょうし、寒い時期のダイビングも楽しみたいというのであれば厚手のスーツが必要です。

ただし、初心者の人が初めて買う場合には5mmのウェットスーツ(ワンピースタイプ)がおすすめ。春から秋まで幅広い時期に対応が可能で、ドライスーツのように給気する必要もないため、気軽に着用することができます。

ダイビングスーツを買った方がいい理由

初めてスキューバダイビングに挑戦するのなら、まずはレンタルするのも方法のひとつ。
ただ、スキューバダイビングの楽しさに魅了され、これからも続けていこうと考えているのなら、その度にレンタル費用を払い続けるよりも購入した方が良いでしょう。

レンタルではサイズが限られているため、必ずしも自分の体型にぴったり合ったものだとは限りません。ダイビングの回数を重ねてスキルアップをしていきたいのであれば、自分に合ったダイビングスーツを購入することをおすすめします。

ダイビングスーツは安全で快適なスキューバダイビングを楽しむためには欠かせないもの。特に、ライセンス取得を目指しているのなら、自分専用のスーツを購入して、どんどん海に潜ってみてくださいね。

投稿者プロフィール

赤木和義
赤木和義
1979年生まれ。福岡県出身。18歳でダイビングライセンスを取得。2002年からインストラクターとして活動。今までに初級、中級ライセンスの発行人数は1000名を越す。