ダイビングライセンス(Cカード)を取得する前に必ず知っておきたい事
最終更新日:2022年4月1日
著者:NAUIダイビングインストラクター 赤木 和義

【新着2022】必ず知っておきたいダイビングライセンス取得方法(Cカード)!8つのポイント集まとめ!

「憧れの趣味」として常に上位にランクインする「スキューバダイビング」。ダイビングの醍醐味は何と言っても他では得られない非日常の体験です。どこまでも透き通る青い海や美しい熱帯魚に癒されたり、沈船や謎に包まれる海底遺跡への冒険、探検など、語ればキリがないほどです。

スキューバダイビングをやってみたい!始めてみたい!と思っている人は非常に多いのですが、その割には実際にライセンスを取得している方は少ないように思います。 「何か難しそう」とか「大変そうだし、安全面とか大丈夫かな?」とか、「費用が高そう!」「自分にできるかが不安」等、ダイビングをやったことがない方には色々とわからないことが多く、なかなか一歩を踏み出せない方が多くいる印象です。

そこで、ダイビングインストラクターとして長年この業界で仕事をしてきた著者が、ダイビングをまだやったことがない初心者向けに「ダイビングライセンス(Cカード)を取得する前に必ず知っておきたい8つのポイント」をご紹介します。






1. ダイビングライセンスって何?

ダイビングライセンスって何?

a.ダイビングライセンスの意味

スキューバダイビングを始めるには2つの選択肢があります。体験ダイビングをするかダイビングライセンスを取得するかです。体験ダイビングとは、「スキューバダイビングを全くやったことのない人」がライセンスを取得する前にお試しで潜ってみる「体験プログラム」的な要素を含むダイビングのことを言います。

「趣味としてダイビングを始めてみたいけど、ちょっとどんなものか試してみたいな~」という方におすすめです。ただ、体験ダイビングは講習会で専門的な技術や知識を習っているわけではないので、水深は5-6mまでで、時間もお店によりますが平均的に20分程度(ライセンスを持っている方は40分程度潜ります)と短時間になります。

近年は非常に優れた「安全を考慮したダイビング器材」が登場し、ライセンスのカリキュラムも見直され「泳ぎが苦手な方」や「体力に自信がない方」でも短期間でダイビングライセンスが取得できるようになりました。

講習費の低価格化もあり、体験ダイビングをやらずにダイレクトに「ダイビングライセンス」を取得する方が増えてきています。体験ダイビングは何度経験しても正式なライセンスにアップグレードできません。しかし、ダイビングライセンスを一度取得してしまえばライセンス自体に有効期限がない為、一生涯にわたって世界中のダイビングポイントでダイビングが楽しめるのです。
ダイビングライセンス講習会のプール実習の様子
※ダイビングライセンス講習会のプール実習の様子
では、この「ダイビングライセンス」とは一体どのようなものなのでしょうか。 スキューバダイビングは、よく自動車の運転に似ていると言われます。自動車の免許を取得しても、その後定期的に運転の練習をしないとペーパードライバーになってしまいますよね。
ダイビングもライセンスを取得後に、期間を空けず定期的な練習をしないと「ペーパーダイバー」になってしまうと言われます。また、ダイビング器材も「操作自体はシンプルだが慣れるのには経験が必要」という意味で、自動車の運転と性質が似ています。

ただし決定的な違いは、自動車は運転するのに「免許」が必ず必要です。これに対しダイビングライセンスは「免許」ではなく正式には「Cカード」と呼ばれます。「Cカード」とは「Certificate(認定証)」の略称です。ダイビングライセンスはあくまでも「講習を受けて終了したことを証明するカード」でしかなく、「ダイビングライセンスを取得しないとダイビングができない」という法律はないのです。

自動車は免許を取得しないと法律上運転することができませんが、厳密に言えばスキューバダイビングはライセンスを取得しなくても法律上ダイビングをしても問題ありません。
しかし、潜水事故を防ぐための安全対策や密漁などの防犯上の観点などから、ライセンスを取得していない人にはエアータンク(水中で呼吸をするために空気を圧縮して詰め込んでいる大きなシリンダーのような容器、一般の方には「ボンベ」といった方がイメージしやすいでしょう)を貸し出さないという、業界全体の自主規制のようなものがあるために、ライセンスを取得しないと事実上ダイビングができないのです。

b.ダイビングライセンスの指導団体の種類

ダイビングライセンスには発行している指導団体というものが存在します。指導団体の活動内容は主にスキューバダイビングを広げるための啓蒙活動やダイバーの指導育成、ライセンスカードの発行、教科書作成などがあります。

ダイビングの指導団体は、大小合わせると非常にたくさん存在していますが、日本だけでしか通用しない団体などもあり、注意が必要です。今回は世界中のダイビングスポットで通用する、Cカード協議会(レジャーダイビング認定カード普及協議会ーCカード協議会のHP参照)に加盟している代表的な指導団体を5つ紹介させていただきます。
ダイビングライセンス指導団体の種類
しかし、この5つの団体の中で「どの団体のライセンスを取得すると有利なのか?」と考える必要はありません。長年この業界で働いてきていますが、インストラクターにならない限り、指導団体の違いで有利、不利が発生することはありません。特に以下に挙げる5つの指導団体のライセンスを取得していれば、潜れる水深や時間などの制約も基本的には同じで、ライセンスのランクによる団体の差もありません。

どの団体のライセンスを取得してもダイビングをさせてもらえないと言う事はありません(しかし個人的なスキル不足で断られる場合はあります)。ライセンス取得後のみなさんを水中へお連れするインストラクターは、指導団体によって対応を変えることはなく、ライセンスのランク(レベル)や過去の経験値を基に潜るポイントを決定します。よって以下に紹介する指導団体の情報は、あくまでも参考程度にご覧ください。

NAUI JAPAN ナウイジャパン
URL https://www.naui.co.jp

1955年にアル・ティルマン氏によって、インストラクターコースが開催されたのが始まりとされています。この事がのち1960年に開催された「第1回NAUI ICC(Instructor Certification Course)の開催に繋がり、たくさんのインストラクターが輩出されるきっかけとなりました。正式名称は「National Association of Underwater Instructors)」と言います。1970年に日本で第1回NAUI ITC(Instructor Training Course)が開催され、NAUI JAPANが設立されました。(参考ページ:ブルーアース21都立大が採用するNAUIとは

PADI JAPAN (正式名称 PADIアジア・パシフィック・ジャパン)パディ ジャパン
URL https://www.padi.co.jp

本部はアメリカ合衆国カリフォルニア州にある「PADI(Professional Association of Diving Instructors)パディ」で、1966年に創設された団体です。日本に入ってきたのは1970年にPADI潜水指導協会として設立され、1982年にPADIインターナショナル・ジャパンを経て2014年に現在のPADIアジア・パシフィック・ジャパンとなりました。

SSI JAPAN エスエスアイジャパン
URL https://www.divessi.com/ja-IC/home/

1970年にアメリカで設立された指導団体。インストラクターの高い品質を維持するために、インストラクターの個人活動を禁止し、必ずショップに所属するという方法をとっている、他団体には無い特徴を持った団体です。

BSAC JAPAN ビーエスエーシージャパン
URL http://www.bsac.co.jp

1953年にイギリスのロンドンで発足された、世界最古の指導団体です。正式名称は「The British Sub Aqua Club(ブリティッシュサブアクアクラブ)」といい、現在の総裁はウィリアム王子で、過去にはチャールズ皇太子やエディンバラ公も総裁を経験されています。1987に BSACインターナショナルが発足されたのを機に「BSAC JAPAN」が設立されました。

CMAS クマス
URL http://www.jeff-c.com

1959年にフランスで設立された国際NGO。小さなダイビング指導機関の連合体です。正式名称はフランス語で「Confederation Mondiale des Activites Subaquatares」と言います。CMASと日本の関係は、1985年に日本のJCIAが加盟をしたのが始まりです。

C.初心者向けダイビングライセンスの種類

指導団体の違いがわかったら、あとはライセンスの種類を知る事が重要です。ライセンスの名前は指導団体によって違うので、分かりやすく比較表を作りました。ここでは日本国内で特に発行枚数の多い3団体に絞って紹介させていただきます。
初級ライセンス(ダイビングをやった事がない人が、まず初めに取得するライセンス)

NAUIオープンウォーター

NAUIオープンウォーターダイバーCカード

講習を行った同等の環境のもとなら、インストラクターやダイブマスターがいなくても2人以上でダイビングが可能(18m以内)(参考サイト NAUI公式HP

PADIオープンウォーター

PADIオープンウォーターCカード

受けたトレーニングと経験の範囲で、監督者なしで2人以上でダイビングをする事ができる(18m以内)
(参考サイト  PADI公式サイト

BSACオーシャンダイバー

BSACオーシャンダイバーCカード

トレーニングを受けた場所と同等の穏やかな海域で、同等レベルのダイバー以上とともに、水深18mまでのダイビングが可能
(参考サイト  BSAC公式HP


3団体全てのライセンスが18m以内なのがわかると思います。しかし、水深以外の記述に関してはダイビングを経験した事がない方には「どんな体験ができるの?」「あの雑誌に載っている海には行けるの?」と疑問が湧いてきそうですね。そこで、具体的にどういったダイビングができるのかを解説していきます。

まずダイビングスタイルですが、基本的にはビーチダイビングが主流となります。ビーチダイビングとは、陸上で器材のセッティングを行ない装着し、歩いて海へ入る方法です。要はボートを使わないダイビングです。初級のライセンス講習会では各団体共にボートダイビングの潜り方の講習会が十分ではありません。このことから「講習を受けた範囲内で」の内容から外れます。関東のダイバーが日頃利用する伊豆のボートダイビングポイントは、水深が深く流れが強く発生するポイントが多いため、中級のライセンスを取得しないと受け付けてくれない場合があります。それに比べビーチポイントは水深が浅めで、流れが発生しにくいポイントが多く、初心者向けとされているのです。
ビーチダイビングとボートダイビングの様子
しかし、絶対にボートダイビングが出来ないわけではありません。沖縄や南国ではボートダイビングが可能な場合があります。沖縄や南国リゾートは遠浅の海が多い為、ビーチエントリーでは十分な水深が取れず、かなり沖合までの距離を水面移動しなければいけません。その為ボートでの注意点をしっかりレクチャーしてもらい、浅めで流れのないポイントであればボートダイビングが可能です。

次に時間帯です。初級ダイバーの方は明るい時間帯の日中のダイビングに限られています。これもビーチダイビングと同じで、初級ライセンスコースでは夜間のダイビング方法を習いません。中級のナイトダイビング講習会を受講してから参加するようにしましょう。
ナイトダイビングとケーブダイビングの様子
また、それに付随する内容として「ケーブ(洞窟)ダイビング」や「レック(沈船)ダイビング」も若干制限があります。水中ライトを持たないと何も見えなくなるような「真っ暗な洞窟や沈船の内部探検」は中級向けとされています。しかし、外部の光が多く入って明るく、比較的内部が広い場合は潜らせてもらえる場合もあります。

d.ダイビングライセンスのランク

スキューバダイビングのライセンスにはランクがあり、講習会を受講すれば中級ランク、上級ランク、プロライセンスとステップアップすることができます。(参考ページ:ダイビングライセンスの種類(ランク)について
中級ライセンス

NAUIアドバンスダイバー

NAUIアドバンススクーバダイバーCカード

PADIアドバンスドオープンウォーター

PADIアドバンスドオープンウォーターCカード

BSACスポーツダイバー

BSACスポーツダイバーCカード
中級ライセンスを取得すると潜れる水深が深くなります。各指導団体で表現が多少違いますが30m程度まで潜ることができます。また、中級ライセンスの講習会では「ボートダイビング」「ディープダイビング」「ナイトダイビング」の講習会が含まれている場合が多く、ライセンス取得後はボートで沖合いまで行って潜り大物と遭遇したり、ナイトダイビングで神秘的な夜の海を堪能したり、洞窟や沈船、遺跡を冒険したりとダイビングが劇的に広がります。(参考ページ:中級のアドバンスダイバーとは?

上級ライセンス

NAUIマスターダイバー

NAUIマスターダイバーCカード

PADIマスタースクーバダイバー

PADIマスタースクーバダイバーCカード

BSACダイブリーダー

BSACダイブリーダーCカード
趣味でダイビングを行うことを「ファンダイビング」や「レクリエーショナルダイビング」と言いますが、このレクリエーショナルダイビングを行う人たちが持つ最高ランクのライセンスを「上級ライセンス」と言います。上級ライセンスのランク名は指導団体によって多少違いますが、いろんなダイビングを経験し、マスターしてきたダイバーという意味を込めて「マスター」という言葉が入る場合が多いです。BSACは「リーダーシップコースの入り口」という観点から「ダイブリーダー」という名称がつけられています。

コースの受講条件や内容は各指導団体により多少の違いはありますが、学科では今まで習ったことの復習と応用、スキル面ではセーフティーダイバーとしての役割や、自分自身でダイビングの計画を立てることができるようになります。

リーダーシップライセンス

NAUIダイブマスター

NAUIダイブマスターCカード

PADIダイブマスター

PADIダイブマスターCカード

BSACダイブディレクター

BSACダイブリーダーCカード
「上級ライセンス」を取得したダイバーの次なる目標が「リーダーシップコース」と言われるライセンスコースです。ほとんどの指導団体がこのランクを「ダイブマスター」としているため、リーダーシップコースという言葉より、ダイブマスターコースという言葉の方が一般的です。

初級、中級、上級といったこれまでのライセンスは楽しくダイビングをするという「レクリエーショナルダイビング」が目的でした。しかしこのリーダーシップコースを修了すると、水中のガイド業務やインストラクターのアシスタント、そしてダイビングショップに就職ができたりと、プロダイバーの要素が大きくなっていきます。そしてインストラクターを目指す方にとっては、プロフェッショナルなダイビングを学ぶ第一歩であり、今までのレクリエーショナルダイビングでは味わえなかった「ダイビングの奥深さ」や「ダイビングの本質」を味わうことができるでしょう。

2.ダイビングライセンスの取得方法
ダイビングライセンスの取得方法
前述したように、現在ダイビングライセンスは、非常に気軽に取得できるようになってきました。しかし、ダイビングはあくまでも「アウトドアスポーツ」です。ライセンスの取得後も専門家のサポートが必要です。自分に合った方法でライセンスを取得しないと、その後趣味として継続していく事が難しくなる場合があります。 

ダイビングライセンスを取得する上で一番重要な問題は、どこで取得するのか?という問題です。金額や日程などの都合のみで選んだ場合、後々後悔する方も多い問題です。ダイビングライセンスの取得方法は、大きくは以下の4種類あります。それぞれに自分に向いている点や向かない点があると思いますので、参考にしましょう。

a.都市型のスクールで取得する
ダイビングライセンスを取得する上で最も一般的な方法です。自宅や職場の近く、もしくは通勤途中に寄れるスクールを選べば、仕事帰りにも講習会を進める事ができ、忙しい人でも連休を取る必要がなく、確実に講習を終える事ができます。 経験豊富なインストラクターが所属しているスクールなら、その豊富な知識や技術で講習を受ける事ができ、泳ぎや体力に自信がない方でも、じっくりと腰を据えてダイビングライセンスを取得できます。
都市型のダイビングスクールで取得する
プール実習や海洋実習では無料の送迎をしてくれるスクールもありますので、車を所有してなくても通えます。 また、ダイビングツアーを数多く開催しているスクールを選べば、ライセンス取得後も気軽にダイビングの経験を積む事ができます。趣味としても続きやすく、新しいダイビングを通じたお友達が出来たりと、仲間も広がります。

 しかし、都市部にあることにより、スクールによってはライセンス費用が比較的高めな場合が多いため、予算の確認が必須です。また、人気スクールは講習の人数が多く、少人数の講習会ができない場合があります。マンツーマンやあまり他の人と一緒に講習を受けたくない人は、マンツーマンレッスンが可能なお店を探すといいでしょう。

b.海辺のダイビングショップで取得する
都市型のダイビングスクールで取得する方法とよく比較されるのがこの方法です。関東にお住いの方では、湘南や伊豆が選択の範囲でしょう。海辺のスクールを開催しているショップに直接訪問して講習会を受講します。  都市型のショップに比べ、比較的取得費用が安く抑えられる傾向があります。また、少人数やマンツーマン講習会にも対応してくれるショップも多いのが特長です。なるべく少人数、もしくは一人でゆっくりと講習を受けたい方にオススメです。
海辺のダイビングショップで取得する
注意点としては、講習会終了までは学科やプール講習、海洋実習と何度も郊外の海辺のショップへ通う必要があり、電車やお車での長距離移動が必要となるため、自宅からのアクセスのしやすさ等をしっかりと確認しておくことが必要です。

c.沖縄や海外のリゾートへ旅行ついでに取得する
3泊4日や、4泊5日以上の日程で南国リゾートに旅行を計画している方は、旅行先で取得するのも一つの手です。2~3日間の短期集中で取得できるプランを用意しているスクールもあるので、普段からお休みをなかなか取りにくい方もオススメです。 費用は、旅行とのパックで申し込めば、取得費用単体ではかなり安く取得できる場合があります。綺麗で暖かな南国で、お手軽にライセンスが取得できます。

 しかし、拘束時間が長くかかる場合が多く、旅行自体がゆっくりできなくなる場合があるため、旅行先で他にやってみたい事との兼ね合いも考える必要があります。また、ライセンス取得後に継続的に練習を行う環境を作ることが難しく、ブランクが開いてしまうダイバーさんが多いのが特徴です。ライセンス取得後も継続的に趣味として続けたい場合は注意が必要です。

d.知り合いのインストラクターから講習を受ける
ご家族や、信頼できる知人の方がダイビングのインストラクターであれば、直接講習会を開催してもらい取得する方法があります。  この方法では、費用はかなり安く取得できるでしょう。また、日程や時間も自由に受講できるため、そのような人脈がある場合は活用するのもいいでしょう。

知り合いのインストラクターから講習会を受ける
 ただし、「普段から頻繁に講習会を行っているのか?」「ライセンスを取得後にどこでどのようにダイビングができるのか?」の確認が必須です。現在インストラクターは基本的にはスクールやショップに所属しており、個人で活動されている方は少ない状況です。ですので講習経験の少ないインストラクターだと危険が伴う場合もあります。また、取得後にダイビングを楽しみたくても、そのインストラクターと日程が合わなければ継続が難しくなる事が多いです。


ダイビングライセンスを取得する場合、以上の4つが考えられる方法です。ライセンス取得には「どこでどうやって取得するか」が今後のダイビングライフを決定づける重要な要素となります。ダイビングはあくまでも「ライセンスを取得してからがスタート」なのです。  アウトドアが得意で、なんでもアクティブにこなす方は、現地や沖縄、南国リゾートで短期間に取得し、自分たちで好きな場所を選んでダイビングをするのも楽しいかもしれません。

しかし、アウトドア初心者の方は自分で天候などを考慮してポイントを決めたり、一日のスケジュールを考えたりというのはハードルが高く、ダイビングを続ける事が難しくなってくるでしょう。そのような方はいろんなツアーやイベントを開催している都市型のスクールに誘ってもらったほうが参加しやすいのではないでしょうか。安全面においても安心してダイビングを続ける事ができます。 それぞれにメリット、デメリットがありますので、自分にあった方をよく考えてからスタートしましょう。




3.ライセンス取得までにかかる時間と流れ
ダイビングライセンス取得までの時間は、スクールによってまちまちです。ダイビングスクールは指導団体が定める「コース基準」を守る必要がありますが、具体的に時間を指定されているわけではなく、習得する知識と技術自体に基準がある為、それぞれのスクールが年齢などを考慮し必要な時間を設定してアレンジして講習会を開催しています。お店によって講習時間の多少の違いがあるのはこの為です。(詳細はこちら:ライセンス取得までの時間と流れ

1.説明会などに参加後、お申し込み

ライセンスを取得する前にまずはそのスクールが開催している説明会に参加しましょう。事前の予約が必要な場合が多いのでスクールに確認しましょう。スクールを訪問する際は知りたいことを事前にまとめておくといいでしょう。インストラクターや担当の人を目の前にすると、聞きたかったことが思い出せなくなり、後で再度質問の電話をいただくことも多いです。最近はリモートで相談会を行なっているスクールも増えてきていますので、リモートを希望の方はスクールに聞いてみるといいでしょう。
無料相談会の様子
一通り話しを聞いて、金額などの支払い方法を確認し、内容に納得が行けば申し込みを行います。申し込み手続きが終了すれば初回の学科講習の日程を決めるスクールが多いと思います。申し込みをする前提で相談会に行く場合は、お仕事の休みやスケジュールを事前に確認してから参加するとスムーズです。

2.学科講習

申し込みが済めばいよいよ講習会のスタートです。学科講習会はスクールによって違いますが6〜10時間が一般的です。一回あたりの講習会を2〜3時間で2〜4回に分けて行うことが一般的です。学科は事前に自宅学習(自宅で教科書を自分で読んできてもらう)でやってきてもらい、スクールでは理解度の確認のみというお店もあります。少し難しい内容の教科書を読むのが得意な方はいいかもしれませんが、「直接インストラクターに教わった方が楽だった」「読んでみたけどよくわからなくて、結局しっかり学科を受けることになった」などの声も多く聞きます。ご自身にあったスタイルを選ぶようにしましょう。

最近ではリモートで学科講習会を開催しているスクールもあります。もともといくつかのダイビング指導団体は「eラーニング」という、ネットで事前学習をすると講習会の回数を減らせる(学科を免除できる場合もある)システムを採用していました。ただ、ダイビングはアウトドアで行う、水中のアクティビティーということもあり、特別な理由がない限り学科講習は対面での学習が推奨されてきました。しかし2020年の感染症拡大の問題により急速に普及し始め、採用する団体やスクールが増えているのが現状です。希望の方はスクールで「リモート講習」や「eラーニング」が可能かを確認しましょう。(参考サイト→ダイビング指導団体NAUIのeラーニング

学科講習会の様子
3.プール講習

学科講習が終了すると次にプール講習会です。スクールによっては学科講習→プール講習→学科講習と、プール講習会を学科講習会の間に挟む場合もあります。これはまだあまりやったことのない事を説明されるより、必要最低限の学科を受けたらまずは実技をやってみる。そうすればそれ以降の学科が想像がつきやすく、理解度が飛躍的に上がるからです。

プール講習もスクールによりますが3〜4時間程度が平均的で回数も1〜2回です。年齢層が高めのスクールでは3、4回実施しているスクールもあります。泳ぎが苦手な方でも、プール講習はほとんどの場合水深1m前後からスタートするため安心です。冬場の講習会でも都内のスクールであれば「温水プール」で行われる場合が多いので事前に確認しましょう。

4.海洋実習

プール実習が合格すれば、いよいよ海デビューです。どのダイビングライセンス指導団体でも、初級ライセンスの海洋実習は4ダイブ以上となっているので、1日あたり2ダイブの2日間が最低限必要です。ごく稀に6〜8ダイブを設定しているスクールもあります。一回の潜水時間は20〜40分程度で、プール講習で行なった内容を反復練習します。プールでできた内容が実際の海で再現できるかが重要となります。

プール講習会が思ったよりも難しかったから、海洋実習が不安という方が非常に多いのですが、プール講習会でインストラクターに合格をもらっていれば、特別不安になる必要はありません。プールよりも広い環境の海は泳ぎやすく、プールよりも水深が深くなるので浮力も安定しやすいのです。しかし当日風が強く、波がある場合は難しくなる場合がありますが、海洋実習を行う海は比較的波の影響を受けないポイントを選ぶ傾向があるので、安心して参加しましょう。

海洋実習の様子
5.学科テスト

海洋実習が終わってテストに合格したらいよいよ憧れのダイバーです。テストは合否を判定するために行ういわゆる受験のようなテストではなく、テストを行うことで理解度を深めていただくために行うという目的があります。通常通りに学科講習を受けていて、プールも海洋実習も合格していれば普通に難なく合格するレベルのテストです。学科講習中のインストラクターの言っていることを全く聞いていなかったり、全く理解できていない状態なら、テスト前に総復習をしておきましょう。

以上の内容を連休を利用して2~3日間で取得する短期集中コースを開催しているスクールもありますが、お仕事帰りに通って、ゆっくり1~2ヶ月程かけて取得することを勧めているスクールと両方あります。ご自身に合ったスタイルのスクールで受講しましょう。

4.ダイビングライセンス取得にかかる費用、相場
ライセンスを取得する上で一番多いご質問がこの「費用」についてです。講習費用は指導団体が決めているわけではない為、それぞれのスクールによってばらつきがあります。また、一言で「ライセンス取得費用」が~円と表示されていても、どこまで含まれるのかを確認することが重要です。
ダイビングライセンスの教材例
ライセンス取得までに金額が発生するものは以下の内容です。 学科講習費、教材費、プール講習費、プール施設使用料、海洋実習費、海洋施設使用料、保険代、漁協協力費、タンクレンタル代、ウェイトレンタル代、ダイビング器材レンタル代、ライセンス申請代 以上のそれぞれの費用をいくらに設定するかで、それぞれのスクールの取得費用が変わってきます。講習費の金額表記は以下の3パターンが一般的ですので参考にしてください。

1.講習費に全ての費用が含まれるケース
平均的には「5~8万円程度」
講習費とは一般的に「学科講習費、プール講習費、海洋実習費」の合計なのですが、教材代、ダイビング器材のレンタル代やライセンス申請代まで全て含んだ金額を提示しているケースです。平均金額よりも著しく安い金額を設定しているスクールは、受講前条件として「事前の器材購入」や「中級ライセンスまでの申し込み」を謳っているスクールもあります。全てのスクールがそうだとは言えませんが、現状その意思がない方は必ず申し込みの前にスクールに確認をしましょう。また、事前にダイビング器材を購入して講習会に参加する場合や、講習会途中で器材を購入した場合にレンタル器材を使わないため、講習費を割引してもらえるかなどの確認が必要です。

2.講習費にレンタル代が含まれていないケース
平均的な価格は「3〜5万円程度」
現状のダイビングスクールで一番多いのがこのスタイルだと思います。ダイビング器材をレンタルするか、事前に器材を購入して受講するかは講習生の自由ですので、レンタルをしない場合はレンタル代がかからないため必要最低限の講習費で受講できるというスタイルです。表記されている金額以外にかかる費用は、使った回数分のレンタル器材代が必要となるため、講習終了までの最低使用回数と一回あたりのレンタル代を必ず確認しましょう。

3.講習費に教材費、器材レンタル代、ライセンス申請代が含まれていないケース
平均的には「1〜3万円程度」
あまりないケースですが、前述したように講習費を純粋に「学科講習費、プール講習費、海洋実習費」としているスクールです。教材代が含まれないというのはダイビング指導団体によっては必ずしも教材を買う必要がないところもあるからです。また、ライセンスの申請代は厳密には講習費ではなくライセンスを発行する指導団体に払っている料金ですので、スクールの利益になっているものではありません(当然少し手数料を取っているスクールもあるとは思いますが)。

5.ライセンス取得に必要な器材、道具の費用、相場、レンタル事情など
ダイビング器材
前述したように多くのダイビングスクールのライセンス取得費用には「ダイビング器材レンタル代」が含まれていない場合があります。これはレンタル器材ではなく自分の器材を購入して受講したい方も多い為です。私の経験上、プール講習まではレンタルで行い、「楽しそうだと思ったら器材は揃えて海に行きたい!」という方もいらっしゃいます。

全てではなくても「マスクやスノーケルなど、必要最低限は購入して参加したい!」という方も多いです。その為に、「レンタルをする場合は幾らで、しない場合はかかりません」という設定です。必ず購入しなければいけないスクールもある為、購入はじっくり考えて判断したいという方はレンタルか購入かを選べるスクールを選択しましょう。

ダイビングを始めたばかりの方からダイビング器材の購入の際に「始めたばかりなので初心者用の器材はありますか?」と相談を受けることが多くあります。しかしダイビングは勝ち負けを決めるような競技スポーツではないため、初心者用の器材というコンセプトが存在しません。プロ用かレクリエーショナルダイバー用かといった程度です。あくまでも安全に潜水をするための道具ですので、どこまで安全や快適さを求めるかで金額が変わってきます。

車で例えるとわかりやすいのですが、初心者用の車というのが存在しないのと同じです。金額が安い車は安全においての様々な機能が省かれていますが、金額が高くなれば安全性や快適性が高くなります。ただ、必要以上に高級な車は普段使いでは必要ありませんよね(ステータスとして最高級を持ちたいということは個人の自由ですが)。ダイビング器材でも同じことが言えます。

ダイビング器材の相場は以下の通りです。前述したように金額は安全性や快適性に応じて変わってきます。しかし長年の経験上、以下で紹介する金額を大幅に下回る金額を設定している場合は安全性や快適性以前の問題でその商品の出所が気になります(製造年月日など)。また、大幅に高額な場合も注意が必要です。価格と性能のバランスをしっかりと信頼できるインストラクターやプロに確認して購入するようにしましょう。

軽器材→直接身体に装着する器材
セット価格4万円~8万円程度
ダイビング器材(軽器材)
※画像提供 株式会社タバタ TUSA JAPAN
●マスク
1万~2万円(視力の悪い方は度入りレンズが必要で+1~2万円)
水中でものを見る為には、このマスクが必要です。メガネのように度を入れることができるので、目の悪い方でもダイビングが可能です。(参考ページ:度入りマスクの選び方)最近はデザインも豊富になり、機能面でも優れたマスクが登場しています。マスクが顔に合わないと、ダイビング中に水が入り不快な状態となります。選ぶ際はしっかりと顔にフィットするかを確認しましょう。

●スノーケル
5千円~1万円
穏やかな水面を泳ぐ際に使われる道具です。スノーケルも現在はたくさんの種類が発売されています。スノーケルを選ぶポイントは「大きさ」です。大きすぎたり小さすぎるスノーケルでは呼吸が難しくなります。スノーケル全体の大きさとマウスピースの大きさの2つを確認する必要があります。

●フィン
1万円~2万5千円
たくさんの装備をつけて潜るので、どんなに水泳が上手な人でも、フィンがないと進みません。しかし自分の脚力に応じたフィンを選ばないと、快適なダイビングはできません。一般的にゴム素材のフィンは重くて脚力が必要です。また、プラスチック素材やウレタン素材が使われているフィンは軽く、女性にもおすすめです。フィンは素材や長さが多岐にわたっており、初心者には選択がとても難しい商品です。必ずダイビングのプロに相談して購入するようにしましょう。

●グローブ
5千円~1万円
保温や保護のために使用します。グローブは南国や沖縄、国内の夏場に使われる薄手のサマーグローブ。国内の冬場や寒冷地のダイビング以外を想定したスリーシーズングローブ。冬場や寒冷地での使用を想定したウィンターグローブの3種類があります。通常はスリーシーズングローブがあれば大丈夫ですが、冬場も積極的に潜る方はウィンターグローブを併用するといいでしょう。

●ブーツ
5千円~1万5千円
保温や保護のために使用します。岩場か砂浜かボートダイビングかによって底の厚みの違うブーツを使い分けるといいでしょう。最初は靴底がデッキソールタイプで生地厚が3.5mm程度の標準のブーツがあれば大抵のダイビングは大丈夫です。しかし、八丈島や三宅島などの火山島でのビーチダイビングでは、岩場を歩いてエントリーすることが多いため、厚底のしっかりとしたブーツがオススメです。しかし、ボートダイビングばかりを行う方は、靴底の薄い、生地厚が1〜2mm程度の軽量のブーツを使用している方も多いため、今後のダイビングスタイルに適したブーツを選ぶようにしましょう。


重器材→エアータンクに装着する器材。
セット価格20万円~60万円程度

重器材は特殊な機能がついているものなので、購入を検討されている方は必ず専門家に相談して購入をしましょう。
ダイビング器材(重器材)
※画像提供 株式会社タバタ TUSA JAPAN
●レギュレーター
5万円~30万円
水中でエアータンクから空気を供給してくれるとても大切な器材で、いわゆる呼吸装置といわれるものです。近年の技術の進歩によって、陸上の呼吸とほぼ同じ感覚で呼吸ができます。タンクから空気を供給する方式の違いで水中での呼吸感や価格が大きく変わってきます。金額だけで判断して購入すると後々後悔することが一番多い商品ですので、ダイビングのプロにしっかりと相談して購入するようにしましょう。

●オクトパス
3万円~6万円
予備の呼吸装置のことです。レギュレーターが一つのみだと、水中で故障した時の対処ができません。また、一緒に潜っている人の空気がなくなっても助けることができません。一般的に緊急用ということで黄色のものが多く、ホースもメインのレギュレーターより長くなっています。

●ゲージ
3万円~6万円
正式には「コンソールゲージ」と言いますが、「ゲージ」と略して言うことが多いです。ゲージには残りの空気量を知らせる「残圧計」、水深を知らせる「水深計」、方向を知ることができる「コンパス」の3つが付いていますが、現在は水深計を省いた2連ゲージが流行っています。というのも、現在はデジタルで水深を表示する機能がある「ダイブコンピューター」を使ってのダイビングが主流となってきています。水深を図る上ではゲージの水深計よりコンピューターの水深計の方が精度があるため、水深計が付いていないゲージを購入される方が多くなっています。

●BCD
8万円~15万円
浮力調整装置を英語でいうと「Buoyancy Control Device ボイヤンシーコントロールデバイス」その頭文字をとってBCDです。最後の「D」を省略して「BC」といわれることの方が多いと思います。エアータンクから空気を供給してもらい、自由に膨らませたりしぼませたりすることができます。これにより簡単に浮いたり沈んだりが可能となりました。泳ぎが苦手な方でもダイビングができるようになったのは、この器材の登場のおかげです。

BCを購入する場合、金額で選んでは危険です。BCにはそれぞれ用途があり、その用途以外の使い方をすると安全性に問題が起きる可能性があります。例えば南国でウェットスーツでのダイビングのみを想定するのであれば、比較的軽量コンパクトな浮力の少なめのBCでも大丈夫ですが、伊豆などで通年ダイビングを行う予定であれば、ドライスーツの使用が想定されるため、浮力のしっかりとしたBCが必要です。自分の今後のダイビングスタイルに合ったBCを選ぶようにしましょう。


ダイビングスーツ
※画像提供 株式会社ワールドダイブ WORLD DIVE

●ウェットスーツ
5万円~15万円
水温が22度以上の場合の体が濡れるダイビングスーツ。通常水着の上から着用します。適応シーズンは伊豆では6月下旬~10月上旬。沖縄では12月~3月中旬を除く期間がオススメです。

●ドライスーツ
13万円~30万円
水温が22度以下の場合の「体が濡れない」ダイビングスーツ。ドライスーツのインナーは運動しやすいジャージや保温性に優れた専用インナーなどを着用し、潜っても頭と手しか濡れません。その為寒さに非常に強いスーツです。適応シーズンは伊豆では7、8、9月の3ヶ月以外の9ヶ月間。沖縄では12、1、2月の3ヶ月間がオススメです。それぞれのスクールでセット割引や購入特典、サポート体制など、お得に購入できるプランを設定している場合が多いので、ダイビング器材にご興味がある場合はスクールに確認しましょう。


●ダイブコンピューター
5万円〜15万円
ダイブコンピューターはダイビングを安全に行う上で必要な情報を教えてくれるとても便利な器材です。現在水深、最大水深、経過した潜水時間、残りの潜水可能時間、浮上速度超過時のアラーム(ダイビングは急に浮上すると「減圧症」と言われる潜水障害を起こす場合があり、NAUIでは 9m/分 以下での浮上が推奨されています)、水温、などの情報を非常に正確に表示してくれます。高価なものでは電子コンパスや空気残量の表示、スマホとの連携機能などが備わっている場合があります。現在ではほとんどのダイバーがコンピューターを装着してダイビングを楽しんでいます。


●その他
ダイビングに必要な器材は前述した11点の器材になりますが、そのほかにもあると便利な器材はいくつかあります。しかし必ずしも必要な道具ではないので、ライセンスを取得した直後では、技術力不足で逆に危険な目にあう場合がありますので、必要かどうかはインストラクターやプロに相談するといいでしょう。

1.水中ライト
水中は赤などの暖色系の光が吸収されて青一色の世界となるために、正確な色を把握するのが難しくなります。そのため水中ライトがあると熱帯魚やサンゴなどのカラフルな色がもっと楽しめます。また、昼間でも岩の中の生物は影になっているため、水中ライトがあると便利です。アドバンスのライセンスを取得してナイトダイビングをする場合は必ず必要になります。

2.水中カメラ
ダイビングライセンスを取得すると、一番要望の多いものが「水中で写真を撮ってみたい」「動画を撮影したいけど、どんな機種がいいですか?」などの撮影に関する質問です。私がもともとそちらの内容に詳しいということもありますが、水中写真を撮ってみたいという方が本当に多いんだなあという印象です。初級ライセンスを取得して少しダイビングに慣れてきたら、水中写真に挑戦するといいでしょう。

3.シグナルフロート、水中ナイフなど
こういった器材は、通常アドバンスのライセンスや上級のライセンスを取得した場合しか必要はないと思います。しかしボートダイビングを積極的に行うスクールは、早い段階でシグナルフロートの購入が必須となる場合もありますが、水中ナイフは上級ダイバーになるまで必要ないと思います。

6.ダイビングライセンス取得に必要な泳力、体力、健康面、年齢など

スキューバダイビングは1943年にダイビング器材が開発されました。日本で初めてダイビングライセンスの講習会が行われたのは、1950年代に入ってからです。ただ、当時は物があまりない時代であり、ダイビング器材は自作したり漁師さんの器具を改造したりして使用していたそうです。  また、スキューバダイビングを行う場所は潜在的に危険の伴う「水中」ということもあり、非常にスパルタな講習会が行われていたため、中々気軽に始められるものではありませんでした。

ダイビングライセンス取得に必要な泳力、体力、健康面、年齢など
しかし、近年は非常に優れたダイビング器材が登場し、ライセンスのカリキュラムも見直され「泳ぎが苦手な方」や「体力に自信がない方」でもダイビングライセンスが取得できるようになりました。  この「泳ぎが苦手」という部分ですが、具体的には「水に顔をつけて目が開けられる」「バタ足で数メートル泳げる」程度の泳力があれば大丈夫です。(参考ページ:泳げなくてもスキューバダイビングできる?

また、体力面ですが、背中に据えるダイビングタンクが15キロ程度、腰には4キロ程度重りをつけますので合計20キロ程度のものを背負うことができれば大丈夫です。大体5~6歳の子供を背負うような感じです。しかし長時間背負うわけではなく、特に水中では無重力の状態になる為思ったよりも楽です。

健康面ですが、私たちインストラクターはお医者さんではない為、病気一つ一つに判定を下すことはできません。ですので基本的には投薬治療をされている場合は受講できないとしているスクールが多いようです。過去に大きな病気をされたことがある方や、現在投薬治療をされている方でダイビングに興味がある方は、主治医の先生に確認をされた方がいいでしょう (参考サイト 安全なダイビングのための予防措置と潜水障害の予防)。

年齢ですが、一般的にはどの指導団体も15歳以上を想定しています。10歳以上から取得できるジュニアライセンスを発行している団体もあります。上限は特に設定されていませんので、上記の体力的な問題と健康面がクリアできていれば70代や80代でもダイビングを楽しまれている方はいらっしゃいます。(参考ページ:ダイビングができる年齢は?)しかし、スクールによっては対応できるスタッフが居なかったり、通っているダイバーの年齢層もある為事前に受講可能か確認する必要があります。

7.ダイビングライセンスを取得するのにベストなシーズン

ダイビングを始めるのにベストなシーズンは、特にありません。春と夏がベストシーズンだと思われがちです。しかし、暖かいという点ではいいのですが、沖縄や南国を除く伊豆半島、紀伊半島など沿岸域は春から夏にかけて水温が上昇しプランクトンが多くなる為、透明度が悪くなります。時には2~3mしか視界がない場合もあります。

秋から冬は逆に「寒そうだからいやだ」「海に潜るイメージがわかない!!」など言われます。しかし、近年は水温が低い場合でも水着ではなく洋服の上から着るダイビングスーツ(ドライスーツ)が普及しており、体を全く濡らさずに快適にダイビングをすることができます。(参考ページ:ダイビングの寒さ対策
また、水温の低下に伴いプランクトンが減少し、透明度がぐんと上がります。時には20m近く見渡せる場合もあり、沖縄や南国リゾートに匹敵する日もあります。 始めたいなーと思ったその時がベストタイミングだと思います。

ドライスーツを着用している様子
※ドライスーツを着用したダイバー


8.スキューバダイビングの安全性と楽しさ

最後に、スキューバダイビングの安全性について書きたいと思います。ダイビングが「危険なスポーツ」と思われている方も一部にはいらっしゃると思います。そのような危険なイメージはおそらく、水中という「本来人間が生きていけない環境で行うスポーツ」だからではないでしょうか。しかし、そのような環境で安全にダイビングを行う為にライセンス講習会があるのです。

また、ダイビングは器材のスポーツとも言われます。身に着ける器材の点数は10点以上にも及びます。その全てが安全に潜るための道具なのです。この一つ一つの器材の役割と正しい装着の仕方を覚え、実際にプールと海で実習を重ねることで、どなたでも安全に水中を楽しめるスポーツなのです。(参考ページ:ダイビングはこんな方にオススメです

スキューバダイビングの安全性と楽しさ
私もたまに家族で海水浴へ行きますが、長年の職業病でしょうか、水着のみで海に入るのは正直抵抗があります。ウェットスーツを着るだけでライフジャケットのように浮くことができますし、マスクやフィンをつければ、足のつかない範囲に行っても安全に泳ぐことができます。海水浴の方がよっぽど危険だなーと思います。

以上、ダイビングライセンス(Cカード)を取得する前に「必ず知っておきたい知識集8選」を紹介してきました。「ライセンスを取得したいけど何となく不安だなー」とか、「何がわからないのかがわからない」などの声もよく聞きます。この記事を読んでいただいて少しでもお力になれば幸いです。ぜひダイビングライセンスを取得して、新しい人生の楽しみの1ページを綴ってみませんか?絶対に後悔はしないと思いますよ。



著者:赤木和義 ダイビングスクール ブルーアース21都立大 取締役
1979年生まれ 福岡県出身 18歳でダイビングライセンスを取得。

大学在学中はマレーシアでの「マレー半島のサンゴ生育状況の研究」に帯同し、自身も「サンゴ礁域における人工魚礁と魚類の関係」の研究を行う。

大学卒業後の2002年から「ダイビングスクール ブルーアース21都立大」にインストラクターとして登録。初心者向けの講習会を多く担当し、2019年までで初級、中級ライセンスの発行人数は1000名以上。 NAUIダイビングインストラクター。NAUI-#38890

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